Kirikabuの日記

思ったことを書きます

夏の到来

私はこの時期の都内のじめっとした空気が高校生くらいから耐えられない。高校生の頃は学校を休むと幾度となく母親と口喧嘩をしたものだ。大学進学を機に北海道へ拠点を移した。大学4年間も北海道にいたためか東京近郊における梅雨の辛さを忘れていた。

 

私は就職した今も北海道にいる。「研修があるから」と昨日東京へ集められた。暑い、呼吸がおもい、さらにマスクを外すわけにはいかないご時世。高校生の頃の嫌な記憶が蘇ってきた。研修を行う施設から出た途端、汗が吹き出はじめ再び室内に戻るまで止まることはない。よく高校生の頃の自分はこの時期を乗り越えていたなと自分を褒めてしまう。やはり東京近郊で暮らすことは私には難しい。

 

じめっとした空気に圧倒されてしまう私が逃げ道で選んだ北海道であるが、想像以上に良い土地であった。たしかに寒いし雪の時期の移動は時間がかかる。しかしこの雪が溶けてから木々に緑が宿ったとき、とても嬉しい、新鮮な気分になれる。これは半年間緑色の葉をつけている姿を見ていないからか、緑色の葉が現れることが春の到来を伝えてくれているようで心地よい。

 

そう考えてみれば東京近郊の梅雨というのも夏の到来を告げている。ましてやこちらでは紫陽花が咲く。とてもきれいな色をしている。北海道では多くは見られない。

 

北海道にせよ、東京近郊にしろどちらにも季節を告げてくれる自然はある。いくら人間が増えようとも季節の到来を知らせる自然がなくなってしまったら私たちが季節を感じ取るものは無くなってしまう。